研究課題/領域番号 |
17K04748
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
中村 純子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (70761625)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 教育学 / 国語科教育 / 見ること / ビジュアル・リテラシー / メディア・リテラシー / ICT / タブレット端末 / カリキュラム |
研究成果の概要 |
国語科教育において、映像制作による読解力育成方略を開発したことが本研究の成果である。小中高の文学教材を素材として、タブレット端末を活用し、カードや写真による絵コンテ制作、映像編集アプリを活用した映画予告編の動画制作など、様々な授業方略を開発した。学習者は言語表現と映像表現のつながりを考え、情景描写や登場人物の心情の精読に主体的に取り組む。また、制作グループでの協働作業や、作品発表会を通して、学習者は多様な解釈にふれ、考えを広げたり深めたりすることができる。この方略から、映像の批判的読解力と創造的表現力が育成できることを立証した。評価基準は国際バカロレア・プログラムを参照して開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
21世紀、デジタル技術の進展に伴い、SNSなどの映像コミュニケーションが普及した。映像の批判的読解力と創造的表現力は、高度情報化社会を生きる上で必要な基礎学力である。だが、日本の学習指導要領の教科の中に、映像の系統的指導は存在しなかった。本研究は、国語科で育むリテラシーの中に映像を学力として明確に位置づけた点に大きな意義を持つ。さらに、本研究はメディア・リテラシーの育成にもつながり、社会生活でよりよい情報活用者となる上で有意義な学びとなる。また、学習者に新たな文脈で文学や古典を学ぶことの意義を再確認させることができ、日本の言語文化の継承にも役立つ研究である。
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