• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

中学生の読書の質的充実を目指す学校読書環境モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K04759
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 教科教育学
研究機関金沢大学

研究代表者

折川 司  金沢大学, 学校教育系, 教授 (90401877)

研究分担者 滝浪 常雄  名古屋学院大学, スポーツ健康学部, 教授 (40516986)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2022年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード読書 / 日露比較 / 中学生 / 中学校 / 量 / 質 / 学校読書 / 読書の質 / 教育学 / 教科教育学 / 教育的環境
研究実績の概要

新型コロナウイルスのロシア国内での蔓延とウクライナへの軍事侵攻によって,令和4年度においても研究はまったく進展しなかった。ロシアへの渡航ができないのはもちろんのこと,本研究に賛意を示し,現地での協力,助言等々をしてくれたロシア在住の関係諸氏との連絡もとりづらい状況が続いている。そのため本研究の継続は困難と判断し,已むなく廃止に至った。
研究期間全体としては,モスクワの学校等への訪問及び現地の各種教育関係者や生徒へのFGI,ロシアの教員らを招いての日本の中学校視察と研究協議を通して,日露双方の前期中等教育段階の読書実態と学校読書環境に関する実態の調査と両国の比較を行うことができた。読書冊数や不読率等の量的な側面の改善に偏向する日本の読書教育とは異なり,ロシアでは量と質の両面の拡充を進めていこうとする姿勢があり,両国の読書教育に対する向き合い方の違いが明らかとなった。特に,教養主義的な価値観が大切にされているロシアにおいては,日本で失われつつある「洗礼本」が国主導で整えられており,また「文学」の授業の重要度も高い。「文学」の授業を核とした洗礼本,特に19世紀から20世紀にかけての自国の古典名作に触れる機会の保障や「文学」授業と生活読書とのリンクもしっかりしており,国語科における読みの授業と日常の読書活動が乖離し,「読書対象・読み方・読書観」のライト化が進む日本とは大きく異なる点が浮かび上がった。ロシアの読書教育は問題点も多いが,日本の現状を改善する上で参考にできる点は少なくない。こうした成果は,文化庁主催の国語問題研究協議会の読書部会や石川県教育委員会の教員研修会や教員免許更新講習等において発表するとともに,論文「読書量・不読率改善の陰で低下する中学生読書の質」及び「読書の量と質を保障するロシアの文学教育」にまとめて配付・共有し反響を得た。

報告書

(6件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 読書の量と質を保障するロシアの文学教育2020

    • 著者名/発表者名
      折川司
    • 雑誌名

      言語表現研究

      巻: 36 ページ: 31-45

    • NAID

      120006849653

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 読書量・不読率の改善の陰で低下する中学生読書の質2019

    • 著者名/発表者名
      折川司
    • 雑誌名

      言語表現研究

      巻: 35 ページ: 11-24

    • NAID

      120006606014

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 中学校における読書指導に関する一考察 ー中学生の消費的読書の実態に着目してー2019

    • 著者名/発表者名
      折川司
    • 学会等名
      東日本地区国語問題研究協議会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi