研究課題/領域番号 |
17K04784
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
|
研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
丸山 範高 和歌山大学, 教育学部, 教授 (50412325)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 教師の専門性 / 教師の学習 / 教師の信念 / 国語科教師 / ナラティヴ・アプローチ / 国際バカロレア / 地域教育 / 教科内容観 / 教師の語り / 教科内容 / 教科教育学 / 教師教育学 / 国語科教育学 / 質的(事例)研究 / 地域・国際教育実践 |
研究成果の概要 |
本研究では、国語科教師が、教科書教材依存の正解収束型解釈の教科内容観を、地域教育実践あるいは国際教育実践に関わる経験を通じて、拡張するに至る過程要因の多様性を解明した。地域密着型高校、国際バカロレア認定校に勤務する教師を研究協力者とし、授業観察とインタビュー調査とを複数回実施した。調査・分析の結果、教師間での共通性と、教師ごとの多様性が明らかになった。 教師間の共通性として、教材文を俯瞰的・構造的に読む読み方へ教材の読み方観が変容するとともに、評価観・授業形態観の柔軟性が増強した。一方、教師ごとの多様性として、実践の拠りどころとなる理論の性質、教科内容観拡張に伴う情動などに違いが見られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高校国語科授業では、教師の教材解釈に生徒の理解を収斂させていく授業が少なくないという課題があり、生徒の学びをより豊かに保証するためには教師のあり方が問われている。また、国語科教育に関わる先行研究では、教科内容としての「読みの技術」が様々に研究されてきたが、実践当事者である教師が、生徒の学習をどう見取り、どんな教科内容観をベースに実践を導き出しているのかという、実践の文脈を伴った教師視点での教科内容研究は十分とは言えない状況にある。したがって、当事者である教師が自身を取り巻く教育環境を見据えながら、専門性を成長・発達させる学習プロセスを解明した本研究は社会的にも学術的にも意義に富む。
|