研究課題
基盤研究(C)
本研究では、アジア各国における国民文化形成におけるグローバル化と伝統文化の関係を明らかにした。音楽分野では、台湾、韓国、シンガポール、インドネシアにおけるカリキュラム分析とアンケート調査をとおして、学校教育では普遍的なものとして西洋音楽理論を学ぶ一方、独自の国民文化はそれぞれの歴史的、社会的背景によって異なり、若者の認識もまた各国で異なることが明らかになった。美術分野では、上記に加えてベトナム、マレーシア、中国を事例として、福田の唱える近代美術の四層構造(民族の伝統文化、西洋文化の影響、近代美術とデザインの国際様式、現代美術)に当てはめて分析し、各国におけるそれぞれの層の出現のあり方を示した。
グローバル化時代に対応した教育は多くの国で唱えられていることであるが、英語教育やICT教育が普遍的に必要なものとして共通理解される一方、グローバル化のもう一つの側面である独自文化の継承に関する各国の取り組みについては、教育内容や当事者の認識にまで踏み込んだ研究は乏しかった。本研究では、芸術教育に焦点を当てることによって、普遍的とされる西洋近代を取り込んだアジア各国が、何を国民文化とし、学校教育をとおしてどのように次世代に伝えようとしているのかを、一次資料に基づいて明らかにした。国民文化の捉え方には日本とは異なる選択肢が存在することを明確にした点に、本研究の学術的、社会的な意義がある。
すべて 2024 2023 2022 2021 2020 2019 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (22件) (うち国際共著 5件、 オープンアクセス 20件、 査読あり 3件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 7件) 図書 (3件)
山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要
巻: 57 ページ: 75-84
巻: 57 ページ: 95-104
巻: 57 ページ: 183-192
大学美術教育学会「美術教育学研究」
巻: 55 ページ: 257-264
巻: 55 ページ: 77-86
山口大学教育学部研究論叢
巻: 72 ページ: 95-105
巻: 54 ページ: 281-288
巻: 71 ページ: 127-136
120007193628
巻: 71 ページ: 119-126
40022821913
巻: 52 ページ: 101-110
120007193595
巻: 70 ページ: 101-108
120006978903
巻: 50 ページ: 357-364
韓国造形教育学会誌
巻: 76 ページ: 193-207
巻: 49 ページ: 29-39
120006816983
巻: 48 ページ: 229-237
120006816959
巻: 68 ページ: 127-134
120006718530
教育実践総合センター 研究紀要
巻: 47 ページ: 201-209
120006776635
Espacio, Tiempo y Education
巻: special issue no.1 号: 2 ページ: 55-76
10.14516/ete.221
巻: 46 ページ: 209-217
120006537196
巻: 67 ページ: 53-60
巻: 45 ページ: 129-139
120006466833
巻: 44 ページ: 143-152
120006416339