研究課題/領域番号 |
17K04797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
長井 克己 香川大学, 大学教育基盤センター, 教授 (20332059)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 音素配列 / 英語学習者 / 語彙性判断 / 子音知覚 / 子音連続 / 発音 / 英語 / 音声学 / 発音指導 |
研究成果の概要 |
語頭に子音連続を持つ単音節英単語及び無意味語を,日本語を母語とする英語学習者に提示し,その語が英単語か無意味語かの判断を求めた。次にその語の発音を録音し母音時間長を計測した。語末子音を持つCVC構造の英単語はCV構造の語よりも母音が短く,無声音の語末子音に先行する母音は,有声音に先行する母音よりも短かかった。これらの効果は英語話者に顕著であったが,日本語話者でも観察された。語彙判断の反応時間については,母語話者の方が速い,無意味語の方が遅いなどの,母語による一定の方向性が観察された。しかし英語学習者の到達度については,母音時間長及び語彙判断時間との明確な相関が観察できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小学校英語科が始まり「文字と音声の関係」が重要な知識となったが,フォニックスやアブクド読み以外の指導法はないのか。そもそも綴りと発音の間に,指導すべき分かりやすい対応など存在するのだろうか。日本語はカナ1文字に相当するCV音節が基本単位なので,基本語の音節末に子音が頻出する英語を学習する際に音節末に母音が挿入されるが,このような音素配列規則の影響については,促音や長音に代表される特殊音節や子音後の母音挿入を対象とした音韻論的音素分析による記述が主流だった。本研究では日本語の特殊音節から離れて英語の子音連鎖に着目し,学習者の発話の音声的実態を測定し,英語母語話者との違いについてデータを示した。。
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