研究課題/領域番号 |
17K04815
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
佐藤 公 明治学院大学, 心理学部, 准教授 (90323229)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 歴史教育 / 社会科教育 / 対外認識 / 自国認識 / 世界史 / 外国史 / 自国史 / グローバル化 / 教育学 / 社会科教育学 / 教科教育学 |
研究成果の概要 |
グローバル化が進む社会において、歴史学習は、文化的・空間的に密接な関連を有した、自国認識と対外認識との間に介在する視点から考察することが有効である。この視点を取り入れた教育実践は、学習者のアイデンティティーの基盤となる自国認識と対外認識の統一的な育成に貢献するとともに、自国史とその認識を取り巻く世界史との接続も可能とする。 実践場面では、国境の変遷のように歴史的世界に由来し、社会共通の経験でもある現代的課題の探究を必要とする。さらに、過去の社会の記憶と記録を可視化した施設の活用により、歴史学習は、自国史と外国史との近接や相関だけでなく、葛藤にも焦点をあてた学習活動と歴史認識の獲得を実現する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グローバル化や多文化化が急速に進展する日本社会の変容にあって、本研究は、学習内容の選択と配列ばかりではなく、異なる社会的、文化的背景を有する学習者自身のアイデンティティー多様化にも対応しうる歴史学習のあり方に関する知見を導き出すとともに、実践可能性を示した。 また、学習指導要領の改定に伴う「社会的な見方・考え方」を働かせた授業実践の創造や評価と指導の一体化、自国史・外国史という二分法にとらわれない「歴史総合」新設への対応といった現代的課題に対し、社会認識教科にかかわる教科目の区分及びその接続のあり方を見直す必要性そのものを提起するものである。
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