研究課題/領域番号 |
17K04842
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
鈴木 一史 茨城大学, 教育学部, 教授 (30635610)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 語彙 / 作文 / 表現教育 / 語彙分析 / 教材研究 / 作文コーパス / 言語能力 / 授業構築 / 授業開発 / 国語教育 / 言語観 / 語彙指導 / 伝統的言語文化 / 昔話 / 経験年数 / 文学 / 教員意識 / 言語感覚 / 日本語コーパス |
研究成果の概要 |
授業者の能力と授業構築との間にある関係性を捉えるため、教員や教員養成課程の学生に対してアンケート調査を行い、その記述内容に対して形態素解析をすることで、両者の関係性を把握した。その結果、初等教育課程の教員は語彙という観点で教材を捉えることが少なく、また中等教育課程国語科の教員でも語彙指導の在り方に悩みを抱えていることが分かった。そこで、授業力向上プログラムは、作文指導や読解指導に語彙という視点を取り入れる方法を提唱し、教育現場の教員と共に授業開発を行った結果を書籍としてまとめた。最終年度には社会状況の変化も踏まえICTと語彙力についても言及した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的社会的意義は、授業者の語彙力および教材の語彙との関連性を明らかにしたところである。国語科教育において、言語能力の伸長は中心的な課題であるが、授業構築をする際に語彙という観点が欠けていたために、学習者の能力に寄与しない授業プログラムとなっていることが分かった。そこで語彙という視点を組み込んだ授業力向上プログラムを教員養成課程や教育現場の先生に実施した。このことにより、授業者だけでなく学習者の言語能力の育成が図られるとともに、他教科の学力向上に寄与する語彙力が涵養される。このことは、本研究の汎用性を示しており、教科横断としての語彙という観点の重要性を示すことができた。
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