研究課題/領域番号 |
17K04843
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
田中 マリア 筑波大学, 人間系, 准教授 (20434425)
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研究分担者 |
細戸 一佳 帝京大学, 付置研究所, 准教授 (90337775)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | スイス / フランス語圏 / 価値教育 / 市民性の教育 / 倫理と宗教文化 / 倫理、宗教文化 / 市民性への教育 / ヴォー州 / ヴァレー州 / フリブール州 / 倫理 / 宗教文化 / 市民性の育成 / ローザンヌ / 教育学 |
研究成果の概要 |
本研究は、これまで教育学の分野ではほとんど解明されてこなかったスイスの価値教育について、今日の義務教育制度統一化の動きのなかで積極的に教育改革をリードしている「スイスフランス語圏における教育計画」(スイスPER)に着目し、教育行政、教員養成校、教科書出版社、各学校関係者等へのインタビューや訪問調査といったアプローチをとりながら、とくに価値教育との関連も深く、今日推進されている教育改革の中でも州の裁量にゆだねられる部分の大きい「倫理と宗教文化」教育についてその一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではスイスの価値教育に関して、「市民性への教育」だけでなく、州の裁量で行われることになっている「倫理・宗教文化」の詳細まで含めて明らかにしようとするところに学術的な特色と意義がある。今日、先進諸国の多くが取り組んでいる世界市民の育成について、同じ民主国家でも英米圏や独仏とは異なるスタンス、小国ながら直接民主制と永世中立都市という独自のスタイルを貫くスイスの価値教育、それも倫理と宗教文化にまで踏み込んで解明しようとすることは、今後、日本が自国のアイデンティティや固有の価値を維持しながらグローバル化を進めていこうとする際にも示唆に富み、社会的意義を有している。
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