研究課題/領域番号 |
17K04857
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
|
研究機関 | 武庫川女子大学 (2022) 三重大学 (2017-2021) |
研究代表者 |
森脇 健夫 武庫川女子大学, 教育研究所, 教授 (20174469)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 熟練教師の「熟練性」 / 目標構造の多層化 / ライフヒストリー的アプローチ / 観と授業スタイルの形成 / 熟達化 / 熟練教師 / 熟練性 / 目標構造の多層性 / ライフヒストリー / 観の形成と変容 / めあて・ふりかえり / 実践知と技術知 / ライフヒストリーインタビュー / 教師の熟練性 / めあての6要件 / ふりかえりの6要件 / 初任期教師の課題 / 初任期教師 / 多層化の契機としての「できごと」 / ライフヒストリー的研究 / つまずき / 授業の構想、運営 |
研究成果の概要 |
教師の発達は観の形成と授業スタイルの確立だが、観の形成は、具体的には目標概念の多層化として描くことができる。そのことを、初任期教師と熟練教師の比較対照研究、及び熟練教師の授業における学習者に対する働きかけや支援とそのライフヒストリー的理解によって明らかにすることができた。 事例研究として行ってきたが、事例研究としては事例数が限られているとはいえ、対話的モデルの作成と事例研究の往復によって、モデルの適用可能性を高めることができた。さらに先行実践研究やこれまで私が行ってきた事例研究とも照合する。課題としては、より多数の事例研究へと広げること、また仮説モデルの妥当性や信頼性を高めることである。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義や社会的意義として次の3点を挙げることができる。第1点は、熟練教師への発達を具体的に描くことができた点である。従来、ドレフュスモデル(初心者→達人)をベースにして語られてきた熟達モデルは、目標概念の多層化として説明できることを示した。第2点は、目標概念の多層化として説明できるとすれば、多層化を促す体験(経験)がどのようなものか、どんなときにおこるかを明らかにすることができた点である。自然に経験を積めば熟達化が起きるのではなく、経験とそのリフレクションが熟達化の契機になることが明らかになった。第3点は、実践的知識と技術的知識の統合点としての目標の意義の再評価ができた点である。
|