研究課題/領域番号 |
17K04865
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
猫田 和明 山口大学, 教育学部, 准教授 (90379917)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 英語教育 / 教師教育 / オランダ / 教育学 |
研究成果の概要 |
本研究は英語科教育における実習指導の改善を目的とし、日本とオランダの実習生と指導教員へのインタビュー及び授業後の振り返り活動(授業カンファレンス)の対話を分析することを通して次の成果を得た。 (1)実習生が多く直面する課題を明らかにした。特に「恐れや不安」あるいは「生徒との関係性」に関する課題は自己の内面を深く見つめる機会となっていた。(2)指導教員の介入の仕方が実習生の内省の質に影響を与える様子を描き出した。その結果、異なる種類のバランスの取れた介入が実習生の内省を促進することが明らかになった。 また研究全体を通して明確な課題を意識した振り返りと指導教員のコーチングスキルの重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教師の職務が高度化し、実践と内省を通して自ら成長できる教師が求められる中、本研究では自律的な教師の育成に先行して取り組んできたオランダの英語科教育実習に焦点をあてた。本研究は実習の制度的な側面にとどまらず、授業後の振り返り活動(授業カンファレンス)の意義と役割を指導教員と実習生の語りから示すことによって、支援のあり方を追究するものである。指導教員が実習生とどのように関わり、どのような内容・種類のフィードバックをしているのかを描き出すことによって、その役割や手法への理解を深めることができ、その理解を大学教員と実習校の教員が共有すれば両者の協力体制を促進することにもつながる。
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