研究課題/領域番号 |
17K04904
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 長崎総合科学大学 |
研究代表者 |
上薗 恒太郎 長崎総合科学大学, 共通教育部門, 特任教授 (50128005)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 自己肯定感 / 中華人民共和国の国定道徳教科書 / 連想法 / 生命尊重 / 中華人民共和国の道徳教科書 / 日本の道徳教科書 / 国際道徳授業 / 民主主義 / 連想法による道徳授業評価 / 聞く資料 / 法治 / 道徳授業 |
研究成果の概要 |
中華人民共和国(中国)は,多綱多本の時期に16種類ほどあった道徳教科書を,2017年9月から小・中学校で国定教科書一種類に集約し, 2020年に完成予定である。その記述について,生命尊重や自己肯定感を軸に,政治の動きや授業実践を含めて論じた。そして中国国定道徳教科書は,個人のケアを視野に入れて記述するが向-社会的あるいは国家的であり,個人を社会や国家と関わる意味ある生き方へと促す,と結論づけた。比較して日本の道徳教科書は,公共性を要請しながら個人の内面のふり返りによって充実した生を語る,とした。さらに,民主主義の基盤である自己肯定感を育む道徳授業をどう構成すべきか,道徳授業実践を展開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教科化した日本の道徳教育,国定化した中華人民共和国定道徳教科書を軸に論じ,アジアにおける日本の教育方向を,子どもの自己肯定感の育成だと論じ,授業構成を明らかにした。1.聞く資料の扱い2.見通しのある授業3.協同の学び4.考える枠組み5.振り返り6.授業評価である。これにより,多様な子どもを包摂でき,子どもの自己肯定感が育つ。生命尊重など道徳の主要価値は,総合的な学習とおこなって,深く考え自己肯定感を育む授業になると授業実践を通じて論じた。
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