研究課題/領域番号 |
17K04914
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
|
研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
白澤 麻弓 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (00389719)
|
研究分担者 |
磯田 恭子 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 助教 (10531999)
萩原 彩子 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 助教 (30455943)
中島 亜紀子 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 助教 (30589007)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 聴覚障害学生支援 / 合理的配慮 / 高等教育機関 / スタンダード / 音声認識 / 事例創出 / 実態調査 / 聴覚障害学生 / 高等教育 / キャリア教育 |
研究実績の概要 |
昨年度までは、聴覚障害学生を受け入れている大学の全国的な特徴や、現時点で提供されている合理的配慮の内容、特に議論になっているポイント、合理的配慮提供を可能にするための条件等について、実態調査を行うとともに、国際的な比較と行い、日本における合理的配慮の提供にともなう課題を考察した。 合わせて、実践上、非常に大きな課題となっており、今後、スタンダード引き上げのためのキーポイントとして、音声認識を用いた情報保障支援のあり方と授業における手話通訳の使用の2点が明らかになった。 今年度は、こうした問題意識に基づき、特に1点目の音声認識の利用について、実践経験豊富な大学3校から実際の利用状況について詳細な情報を得るとともに、現在はまだ活用できていないが、今後、利用を検討している大学5校について、現在抱えている課題や活用を考えている場面等について聞き取りを行った。 加えて、豊富な実践経験を持つ大学から、今後実践してみたい大学に対して、情報提供を行い、導入の手助けを行うとともに、実際に利用した結果、直面した課題を解消することができるワークショップの機会を提供することで、理解の難しい音声認識による情報保障を正しく活用できる大学の創出を目指した。 これらの中では、利用場面の選定や現場に合った支援体制の選定、ヘッドセットマイク等の機器選定、修正を担う支援者の養成、利用する聴覚障害学生や教員への理解促進など、幅広い課題があることが指摘されており、今後、音声認識の使用方法についての正しい理解を普及していく上で、有用な知見が得られた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和3年度までは、新型コロナウィルスの影響により、本研究で本来目的としていた事例構築を呼びかけるのが困難であったが、本年度に入り、大学の状況も落ち着いてきたことで、新たな試みに挑戦しようとする大学も複数確保することができ、実際の支援手段導入に至ることができたため。
|
今後の研究の推進方策 |
全国的にも課題が大きいと考えられている音声認識の導入について、実践事例を基に得られた課題や解消のためのノウハウについてより詳細な分析を行うとともに、全国の大学で利用可能なリソースの開発を行う。加えて、研究の最終年度として、成果報告のための論文執筆ならびに関係学会での発表を行う。
|