研究課題/領域番号 |
17K04923
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 尚絅学院大学 (2019) 東京学芸大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
小池 敏英 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 教授 (50192571)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 学習障害 / 特別支援教育 / 漢字学習 / 国語 / 読み書き障害 / 学習支援 / 漢字書字学習 / 発達障害 / 通常学級 / 特別支援 / 教育系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、2017年度において、漢字の読み書きの低成績と視覚認知処理スキルの関係に関して検討した。その結果、高学年で視覚認知困難を示す者は、多画数漢字について、書字のみの困難を示す傾向が高いことを指摘できた。2018年度には、漢字書字の定着を促進する手続きについて検討した。漢字書字の学習後、2週にわたって言語手がかりのリマインドを行う手続きは、書字の保持を促進させる上で効果的であることを指摘した。2019年度には、画要素の選択課題による指導が、反復書字の指導と比べて効果的であることを明らかにした。一斉支援の課題として画要素の選択課題とリマインド手続きの組み合わせが有効であることを指摘できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、LD 児の学習支援は、個別事例の支援を中心に研究されてきた。他方、通常学級における国語の重度低成績者の認知特性に関する研究や支援法に関する研究は行われていない。本研究の結果、高学年で視覚認知困難を示す者は、多画数漢字について、書字のみの困難を示す傾向が高いことが明らかとなった。また、漢字の学習支援では、漢字の言語手がかりを、学習後にリマインドさせることで定着が良くなることを指摘できた。さらに、漢字の画要素を選択させる指導は、反復書字より効果的であることがわかった。これらの知見は、通常学級の一斉指導で利用可能な教材の基礎となるものであり、研究成果の社会的意義は大きい。
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