研究課題/領域番号 |
17K04926
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
入山 満恵子 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (40389953)
|
研究分担者 |
岡田 祥平 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (20452401)
加藤 茂夫 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (70347368)
有川 宏幸 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (80444181)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 小学校での英語教科化 / 多様な認知特性 / 統合的フォニックス / ジョリーフォニックス / 多感覚 / 小学校英語指導 / 多感覚を用いた指導 / 指導効果検証 / 高学年の英語指導 / 日本語・英語課題 / 音への認識 / 縦断調査 / 読み書きの苦手さ / 音韻課題 / 文字―音指導 / 教育学 / 特別支援教育 / 早期発見 / 英語指導 |
研究成果の概要 |
本研究では通常学級にも在籍する「認知の偏り」を持つ児童生徒に対して、多感覚を用いて英語の習得を目指す「ジョリーフォニックス」(統合的フォニックスの一教材、以下JP)を実施して有効性の検証を進めた。その結果、小学校からJPで「文字と音」の関係を学ぶと、中学校入学以降での単語課題で成績の伸びが示されたこと、またJP指導を受けた群では、受けていない群に比べて英語だけでなく日本語の音韻認識・操作効率にも良い影響が示されたこと、さらに短期間集中して学んだ成果がその後も維持されることなどを確認した。英語教育早期化の流れのなかで、基本的な学習を定着するための有効手段であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、小学校で英語は教科化されたが「現場の教師が実践できる体系化された指導法」がなく、かなりの部分が教師の裁量に任されていることに加え、多様な特性を持つ児童生徒に有効な手段も議論がされないまま教科としての評価もしなくてはならない現状がある。そうしたなかで本研究では、既に体系化されているJP指導の有効性を検証し、一定の効果を確認できた。有効な指導法を現場に紹介・提供することで先述した課題も軽減される可能性が示唆された。さらに、英語学習の初期段階から「文字と音」の関係の基礎を築くことが、中学生以降の英語学力にも反映される可能性が高いと示すことができた点で、社会的意義は大きいと考える。
|