研究課題/領域番号 |
17K04929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
平石 博敏 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 特任研究員 (40643789)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 許し / モラル判断 / 脳機能計測 / 脳活動部位 / 発達障害 / 性差 / GABA / 脳機能 / 自閉スペクトラム症 / 心理検査 / 脳内基盤 / 脳機能イメージング / 社会科学 / モラル逸脱 / 脳磁計 |
研究成果の概要 |
定型発達成人男女に対して、善悪のモラル判断が必要な場面を描いた3コマ漫画を呈示し、その内容がどの程度許せるか許せないかを判断してもらい、その評価を7件法でボタン押しにより記録し、その際の脳活動を計測した。また、脳活動計測前に、前頭葉のGABA濃度の計測と、複数の心理検査を行った。その結果、右前頭前野のGABA濃度と最も許せると判断した課題の数に負の相関が見られた。 このことはワーキングメモリの影響も考えられる一方、平常時の右前頭前野のGABA濃度が低い人ほど、許し易い、すなわち、寛大な人と予測することができる可能性も示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
許せるものに対して高評価を付けやすい参加者、すなわち、寛大な参加者においては、右半球GABA濃度が平常時において低かったということは初めての発見であり、寛大さという性格傾向と平常時のGABA濃度に何らかの関係がある可能性を示した。 このことは、怒りっぽい定型発達児・者だけでなく、寛大さに欠ける傾向がある自閉スペクトラム症児・者が訓練により寛大さを身につけたことをGABAに傍証を求めたり、更にはGABAを含む健康食品の摂取により寛大さが発揮しやすくなる可能性が出てくるなど、様々な業界に効果が波及する可能性があり、今後更なる研究が必要である。
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