研究課題/領域番号 |
17K04930
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
武居 渡 金沢大学, 学校教育系, 教授 (70322112)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 手話 / 評価 / テストバッテリー / 聴覚障害児 / 語彙 / 文法 / 語用 / 日本手話 / 獲得 / ろう児 / 手話文法 / 手話語彙 / 語彙流暢性検査 / 理解 / 表出 |
研究成果の概要 |
本研究は手話力を評価する総合的手話アセスメントパッケージ(AP)の作成に向けて、オランダやイギリスで手話評価法に関する資料の収集を行ったうえで、すでに研究代表者が作成済の手話文法理解テストを聴覚障害児に実施し、文法理解を敏感に反映している問題を精選した。また、手話の語彙を測るテストとして、音韻流暢性課題、意味流暢性課題から構成される日本手話版語彙流暢性検査を作成した。また、手話の語用的側面を評価するテストとして、手話談話の理解を評価するテストを試作し、総合的手話アセスメントパッケージの提案を行った。またこれらのテストを成人聴覚障害者や聴覚障害児に実施し、実用可能なものであることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
手話の社会的認知も高まり、聴者も手話を学ぶ人が増えてきている。しかし、手話を客観的に評価できるテストバッテリーはわが国にはほとんどなかった。本研究で作成された手話評価法を用いることにより、聴覚障害児が手話と日本語の2つの言語を習得するにあたって、手話の習得状況を客観的に把握でき、習得した手話の力を活用した日本語指導を考えるうえでの資料を得ることができる。また、手話通訳養成や手話を学習している聴者の手話習得を評価することも可能になる。このように、手話が音声言語と同等の自然言語であり、研究の対象になりうる言語であると示せたことも、本研究の副次的な成果である。
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