研究課題/領域番号 |
17K04934
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
鳥越 隆士 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (10183881)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 盲ろう者 / 触手話 / 手話学 / 盲ろう |
研究成果の概要 |
本研究は,盲ろう者による触手話の特徴を言語学的に解明するものである。①先行研究の文献的検討と②7名の居住地域の異なり,また経験の異なる盲ろう者の触手話による自然な対話資料を収集・分析をした。①では,触手話を通常の手話言語の一変種とみなす立場と新たな言語の創出とみなす立場があった。②では,まず触手話の分析的枠組みを検討した後,資料の分析を試みた。通常の手話言語の文法を触覚的に拡張している部分と視覚的な手話言語には見られない,独自の文法的な特徴の両者が見いだされた。ただ,盲ろう者自身による触感覚の分析が必要であることがわかったが,コロナ禍の影響により,さらなる検討はできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
手話言語は言語と認識されてきており,その言語学的解明が進められてきた。しかしながら,盲ろう者が用いている触手話については,福祉的な視点からの取り組みはあるものの,その学術的な検討がなされてこなかった。本研究は触手話の言語学的解明を試みたものである。言語資料を収集し,その文法的な分析が試みられたが,コロナ禍の影響で,中断せざるを得なかった。今後,盲ろう者自身による言語的な直感を含めた言語学的解明を進めることが求められる。
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