研究課題/領域番号 |
17K04937
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
林田 真志 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (00467755)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 聴覚障害 / 外国語教育 / ろう学校 / 新学習指導要領 |
研究成果の概要 |
聴覚障害児に対して外国語教育を効果的に展開するための実践的知見を得ることを目的とした。調査の結果,(1)在籍児童の聞こえや発音の実態の多様さ,(2)視聴覚教材の活用,(3)英語がもつリズムやアクセントへの意識化や発音面の支援,(4)必然性を伴った言語活動やALTとのコミュニケーション機会の充実,(5)興味・関心を喚起する学習活動の設定,(6)他の教科等との連携内容,等に関する知見が得られた。指導上の課題として,(1)発音に関する情報の代替的な表現方法,(2)個別指導と集団指導における学習内容の設定や差別化,(3)外国語の日常生活への定着化,(4)中学部以降の外国語との接続,等が指摘された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
補聴機器の進歩等により,外国語活動が小学校高学年の教育課程に新設された時期と比較して,在籍児童の聞こえやコミュニケーション手段に関する実態が多様化し,そのことが外国語教育の活動内容にも影響を及ぼしている実情が明らかになった。また,障害特性に配慮しつつ,多くの聴覚障害児が主体的に取り組めるような実践事例に関する知見を得ることができた。本研究を通じて,聴覚障害児に対する外国語教育の実態と課題を再整理できるとともに,効果的な外国語教育を展開していくための系統的な指導のあり方について示唆を得ることができた。これらの研究成果は,聴覚障害教育の実践現場に直接的に還元できるものと考えられる。
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