研究課題/領域番号 |
17K04962
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
塩見 将志 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (60711215)
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研究分担者 |
福永 真哉 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (00296188)
水本 豪 熊本保健科学大学, 保健科学部, 准教授 (20531635)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 吃音 / 社交不安症 / RASS / 社交不安障害 / 合併率 / 訓練効果 / 予後 / 言語聴覚療法 / 自然で無意識な発話への遡及的アプローチ / 吃音質問紙 / 適応基準 |
研究成果の概要 |
本研究では社交不安障害検査(SADS)の得点を用いて吃音者の初期評価時での社交不安の状態を調査した.そして自然で無意識な発話への遡及的アプローチ(RASS)導入後のSADS得点の変化を指標にRASSは吃音者に認められる社交不安にも有効な訓練か否かを検討した.吃音を主訴に来院した吃音者には,疑い例を含めると90%程度に社交不安が認められることが示唆された.RASS実施前後の比較でSADS得点に有意差が認められた.またRASS実施後の社交不安の改善率は0.84(1人年あたり)であったことから,RASSは吃音者に認められる社交不安の改善に有効な訓練法の一つに成り得る可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社交不安症は退学率の増加、社会経済的状態、生活の質などの低下と関連していることから、吃音者に社交不安症が認められる際には、吃音のみならず社交不安症にも対応可能な訓練法が行なわれることが必要である。そして本研究では、更なる検証は必要ではあるが吃音の訓練法として開発されたRASSも吃音者の持つ社交不安の問題に有効なアプローチ法であることを示すことが出来た。 社交不安の問題を呈する吃音者への訓練法の選択肢を増やすことが出来たことは、本研究の社会的意義と成り得ると考える。
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