研究課題/領域番号 |
17K04969
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノ構造化学
|
研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
上原 伸夫 宇都宮大学, 工学部, 教授 (50203469)
|
研究分担者 |
岩井 秀和 宇都宮大学, 工学部, 助教 (10311599)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 金ナノ粒子 / 光学純度 / 不斉識別 / 不正識別 / 蛍光 / ナノ材料 / 金微粒子 / 量子ドット |
研究成果の概要 |
「システインの光学純度が金ナノクラスターの蛍光特性に影響するメカニズムの解明」と「システインの光学純度の低下による旋光度の増大現象にもとづく不正識別材料の開発とその周辺技術の開発」とについて,検討した。光学活性を有するホモシステイン,N-アセチルシステイン,システイニルグリシン,グルタチオンを用い金ナノクラスターとの反応性について検討したところ,370 nmに極大波長を持つ吸収スペクトルを与えたものは,システインだけであった。D,L-システインの混合比を変えることにより光学純度を調整し,得られる金ナノクラスターの蛍光特性についても検討したところ,ラセミ状態のとき,蛍光強度は最も小さくなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:チオール化合物の光学純度がナノクラスターの光学特性に影響を与えることはこれまで知られておらず,本課題研究はナノクラスターのサイエンスに新しい領域を拓く端緒となる。 社会的意義:光学異性体の化学的な反応性は互いに同じであるものの,医薬品として用いられた場合に,D体は毒性を示すことがありため,純度管理が重要である。本課題研究により生理活性物質の光学純度の管理にあたらな手法を提案する知見が得られた。
|