研究課題/領域番号 |
17K04980
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノ構造物理
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
池本 弘之 富山大学, 学術研究部理学系, 教授 (20262496)
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研究分担者 |
宮永 崇史 弘前大学, 理工学研究科, 教授 (70209922)
小田 竜樹 金沢大学, 数物科学系, 教授 (30272941)
畑田 圭介 富山大学, 学術研究部理学系, 准教授 (00813700)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 階層性 / 基本構造間相互作用 / X線吸収微細構造 / 斜入射小角X線散乱 / 機械学習 / ナノ粒子 / 深層学習 / 局所構造 / 相転移 |
研究成果の概要 |
Biナノ粒子のX線吸収微細構造解析では、A17構造をモデルとした解析が妥当であった。これは、Bi結晶構造の安定相のピラミッド構造から、リン結晶の安定相のイス型構造への相転移を示唆する。Biナノ粒子では層間相互作用が崩壊し、孤立したイス型Biシートとなっていると考えている。Biナノ粒子のGISAXS測定で、特徴的なGISAXSパターンを得られ、深層学習によるモデル決定が有効であった。 階層性元素の特徴を明確にするために、Teの基本構造である3回螺旋鎖の局所構造について検討した。鎖間相互作用と共有結合長・アインシュタイン温度との関係を調べた結果、鎖間相互作用が共有結合を弱めていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
共有結合でできた層状・鎖状構造を基本構造とし、基本構造間の相互作用により2次構造を形成する階層性元素では、基本構造が積み重なって2次構造ができるだけでなく、2次構造が基本構造に影響することを明らかにした。 EXAFSデータを解析するためのプログラムとしてmiXAFSコードを開発し公開した。これは、複数の構成元素の同時解析、構造パラメータ間の相関表示、迅速な解析など、この分野での解析に有用である。一方、GISAXS解析で重要なモデル推定に、機械学習が効果的であることも示した。
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