研究課題
基盤研究(C)
バイオセンサの糖鎖プローブ構造最適化として展開手法の比較を行った。SGPのBSA固定化で、ウイルスの感染性に応じた特異的反応性を得ると共に、糖鎖とウイルスの結合状態のAFM観察から糖鎖の使用効率が向上していることが分かり、高感度化に成功した。各種ウイルス反応の比較で、パンデミック株に対して反応性の違いは少なかったが、SLN-BSAに比べてSGP-BSAではA/Aichi/28/2008への結合活性が低く、短い糖鎖がパンデミック株の検出に有用な可能性がある。解析効率の向上のため、反応評価実験に使用するウイルスのプラーク写真のカウンティングに関して、機械学習を用いて自動解析を検討した。
インフルエンザバイオセンサーの高感度化により、ウイルス/糖鎖の相互作用分析・ウイルス動態解析を可能とし、予防・治療薬等の評価・開発システムの基盤となる。さらに、センサシステムとしての性能向上・利便性も検討することにより、最終的に世界規模の防疫体制につながるシステムを構築できる。本技術は、インフルエンザ以外のヒト感染性変異ウイルス(エボラ、MERS等)への適用、様々な生体分子のヒト型受容体認識適応機構研究にも展開・応用できる。また、技術移転、国際的実用化、人類の健康への貢献、異分野融合などの点からもイノベーション創出に大きな役割を果たし得るものである。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 9件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (53件) (うち国際学会 10件、 招待講演 4件)
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