研究課題/領域番号 |
17K05070
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
光工学・光量子科学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 健 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (30507091)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 結合クラスター理論 / アト秒科学 / 高次高調波発生 / 時間依存結合クラスター理論 / 高次高調波 / 高強度場科学 / 多電子ダイナミクス / 高強度物理 / 波動関数理論 / 高強度場現象 |
研究成果の概要 |
超短パルス・高強度レーザーを用いた実験は物質の高励起や多重電離, 電子相関の絡む複雑な現象を観測するため, 実験単独では, あるいは不完全な理論では, その解釈や予測が極めて難しい. 確実な予言力のある精密な理論・計算手法の飛躍的発展が不可欠である. 本研究で はこの課題を解決するために時間依存の軌道関数を用いた時間依存結合クラスター理論を定式化し、多項式計算コスト、サイズ無矛盾性、ゲージ普遍性を同時に満たす新しい時間依存多電子理論を確立した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アト秒科学は光物質科学の最先端として注目を集めているが、実験単独では解釈が極めて難しい. 例えばCalegariらはフェニルアラニン分子に極端紫外X線パルスを照射して一重電離状態の波束を生じさせ, 近赤外プローブによる二重電離収率の振動から超高速電荷マイグレーション (核の動きを伴わない電荷移動) を観測したと報告した [Calegari et al. (2014)]. しかしその根拠 は「核の動きにしては速過ぎる」という消去法的論法に大きく依存している. 本研究では、当該分野が永続的な学問領域として確立し, 実社会に貢献する成果を生み出すために必要な信頼性の高い新理論を確立した。
|