研究課題/領域番号 |
17K05127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
量子ビーム科学
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
藤田 奈津子 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 核燃料・バックエンド研究開発部門 東濃地科学センター, 研究職 (50707396)
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研究分担者 |
石井 邦和 奈良女子大学, 自然科学系, 准教授 (00397837)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | チャネリング / 加速器質量分析 / コヒーレント共鳴励起 / 同重体分別 / AMS / 原子・分子物理 / 表面・界面物性 / 放射線 |
研究成果の概要 |
コヒーレント共鳴励起(RCE)は,イオンが静的な周期ポテンシャル場を通過するときの共鳴的なイオンの内部励起を言うが,この原理を利用し実用的な励起イオンビームを生成することはこれまでなかった.この技術は特に加速器質量分析(AMS)の高度化において有用である.RCEを最大限に利用するには,入射イオンと個体電子のランダムな衝突を徹底的に排除することが必要であるため,周期構造体上空を飛行させることが望まれる.本研究では,その学術および技術基盤の整備として,AMS装置でのRCEの観測に成功するとともに,表面チャネリング試験装置を製作した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RCEの効果を最大限に引出し励起イオンの割合を高めるために,イオンを周期構造体上空に飛行させるという生成法の確立において学術的な意義がある.この成果は,特にAMS分野においては,その超微量分析というパフォーマンスを支える同重体分別を格段に向上させる技術に密接に関係する.これはAMS装置の小型化に繋がるため,AMSを利用する環境学,考古学,地質学等の広い分野の進展に貢献する.
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