研究課題/領域番号 |
17K05151
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算科学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
米谷 慎 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 上級主任研究員 (30443237)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | モデリング / 粗視化 / シミュレーション / 溶液プロセス / 計算物理 / 自己組織化 / 電子・電気材料 / 表面・界面物性 / ハイパフォーマンス・コンピューティング |
研究成果の概要 |
本研究では、有機半導体薄膜の溶液プロセスの分子シミュレーションにおいて、溶液を構成する溶質・溶媒それぞれを粗視化度の異なるモデルを組み合わせたヘテロジニアスなモデリングを用い、さらにその粗視化度を、溶液濃度の変化等の系の発展に応じてダイナミックに変化させるアダプティブシミュレーションを可能にすることを目指した。 開発手法の適用により、可溶性フタロシアニン溶液のバーコートプロセスによる薄膜形成プロセスに於いては、π-π相互作用による自発的に形成されたカラムがせん断流により配向し、さらに濃度上昇によるクロモニック液晶的な配向増強機構により高配向薄膜が得られることがシミュレーションにより示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、溶液プロセスによる有機半導体薄膜形成メカニズムを解明・解明するためのヘテロジニアス分子モデリングを用いたアダプティブシミュレーション手法の一つを確立することができた。 本研究中の可溶性フタロシアニン溶液のバーコートプロセスによる薄膜形成プロセスへの適用例が示す様に、本開発手法は、溶液プロセスによる有機半導体薄膜形成メカニズムを解明・解明する有力な手法の一つとなると考えられ、今後の種々の課題への適用が期待できる。
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