研究課題/領域番号 |
17K05172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代数学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森山 知則 大阪大学, 大学院理学研究科, 准教授 (80384171)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 整数論 / 実解析的保型形式 / テータ級数 / ポアンカレ級数 / 不変式 / ヘッケ作用素 / 保型形式 / 特殊値 / Eisenstine級数 / 分岐則 |
研究実績の概要 |
今年度も、本研究課題の主たる目的の一つである実解析的ジーゲル保型形式の具体的な構成についての研究をテータ級数による方面から継続した。また、これまで本研究課題では考えてこなかったポアンカレ級数としての保型形式の構成方法についても検討を開始した。 ジーゲル保型形式のテータ級数による構成におけるテスト函数の満たすべき条件の探索を継続した。このテスト函数は、ユニタリ群U(n)の多項式表現に属する多項式であるが、そのような多項式表現の具体的な構成法がかなり前から知られており、正則なジーゲル保型形式の構成に使われている。この手法を転用することが一つ有望であると思われるが、まだ望ましい結果を得るには至っていない。 また、これまで本研究課題の関連研究として行ってきた楕円保型形式の場合の調和多項式による構成について実例を追加した(実際的な作業(プログラミング言語Juliaによるcodingなど)は本年度指導した修士課程の大学院生によるものである)。前年度、プログラミング言語Pythonを用いていたが, より高速とされるJuliaを用いた。期待に反して著しく計算が高速化されるわけではなかった。一方で、Hecke作用素に関する同時固有調和多項式を計算するなど将来の多変数化の布石となる計算を行うことができた。Hecke作用素については、現状ではコンピュータによるごり押しの計算を行っており、これは実は理論的な考察によって避けられるようにも感じているが十分に時間をかけて検討できていない。しかし、仮にコンピュータによる計算が将来不要になるにせよ、検算や実例を提示するという価値はあるであろう。 そのほか、ポアンカレ級数のよる保型形式の構成方法についても検討を都築正男氏(上智大学)と開始し、ポアンカレ級数の「種」となる一般化Whittaker函数の大域的な積分表示を得ることが重要であるとの認識に至った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実解析的ジーゲル保型形式の具体的かつ豊富な構成に至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
大きな変更はなし。理論的手法および計算機手法の双方から、これまで十分検討できていない点を中心に研究を進める。
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