研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回得られた研究成果から, 単純既約擬エルミート(非エルミート)対称空間上の等質正則直線束に対して(Borel-Weilと同様の)ユニタリ表現を考えようとも, そのほとんどは自明表現(=恒等表現)でしかないことが判る. また, 今回の研究で楕円軌道G2(2)/(SL(2,R)・SO(2))上の正則ベクトル場全体がなす複素線形空間の構造も解明され, それらの結果は楕円軌道の正則自己同型群を決定したとされる先行研究(既存の理論)に対する反例となっている. ここでG2(2)は例外型複素単純Lie群(G2)cの非コンパクトな(正規)実形を表す.
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