研究課題/領域番号 |
17K05254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
幾何学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
古宇田 悠哉 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 教授 (20525167)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 3 次元多様体 / 4 次元多様体 / シャドウ / 双曲体積 / Goeritz 群 / 安定写像 / 絡み目 / スパイン / 接触構造 / Heegaard 分解 / 写像類群 / 国際情報交換 イタリア / 3次元多様体 / 4次元多様体 / 幾何構造 |
研究成果の概要 |
3 次元多様体のシャドウとは, その多様体を境界に持つ 4 次元多様体の 2 骨格のことである. 本研究では, シャドウの頂点数を介して定義される複雑度に着目し, 3・4 次元多様体のトポロジーと幾何構造に関して次の成果を得ることができた: (1) シャドウ複雑度が 1 の閉 4 次元多様体の分類; (2) 低複雑度の非輪状な 4 次元多様体の分類; (3) 余次元 2 の特異ファイバーを 1 本のみ持つ安定写像を許容する双曲絡み目の分類. また, 関連する話題として, 3 次元多様体の Heegaard 分解の Goeritz 群に関する様々な性質の研究を進め, 成果を発表した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
空間の数学的モデルである多様体の中でも, 特に低次元 (次元が 4 以下) のものについては, 微分構造と組み合わせ構造が等価であることが知られている. したがって, これらの間のつながりを明示的に記述し, 微分構造に基づいて定義される諸概念から, 計算可能な組み合わせ的な量を引き出すことが原理的に可能である. 本研究課題では, シャドウ複雑度という組み合わせ量を用いて 3 次元多様体の微分構造・幾何構造, 4 次元多様体の微分構造を記述したものであり, 得られた成果は低次元多様体への理解に寄与するものである.
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