研究課題/領域番号 |
17K05358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数学基礎・応用数学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
道工 勇 埼玉大学, 教育学部, 教授 (60207686)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 数理医学 / 確率過程モデル / ガン免疫応答 / 環境依存型モデル / 局所消滅性 / 免疫細胞エフェクター群 / 分枝過程 / 極限操作 / 数理モデル / 有限時間消滅性 / 腫瘍免疫 / 測度値過程 / 測度値確率過程 / 確率過程 |
研究成果の概要 |
本研究は確率過程に基づくランダムな数理モデルを構築し、医療分野に適用し、特有な現象の数理的理解を深め、数理医学の発展に寄与することを目指すものである。ガン免疫応答に関する局所消滅性の特徴付けでは、ガン免疫応答を記述する環境依存型モデルを提案し、免疫細胞によりガンが局所的に駆逐される様子に対応する局所消滅性をモデル的に再現することに成功した。次に腫瘍免疫上重要な「免疫能の飽和性」という限界値の存在を、モデル論的に証明することを目指し、直接的に示す代わりに極限で出現する定性的モデルの有限時間での消滅性を導出することで間接的に限界値の存在を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
確率過程に基づくランダムな数理モデルを構築し、それを医療科学分野の個別問題に適用し、モデル解析的手法を駆使して医療分野特有の現象の数理的理解および数理科学的解釈を深めることで、新領域である「数理医学」の発展に大いに寄与することができる好例を与えている。また、ガン細胞に対する免疫応答を記述する環境依存型モデルを提案し、免疫細胞によりガン細胞が局所的に駆逐される様子に対応する局所消滅性をモデル論的に再現することに成功したことで、ガン免疫応答に対する数理医学的な新たな研究の道筋を開いたという意味合いがある。
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