研究課題
基盤研究(C)
素粒子標準模型の背後には更に基礎的な新物理理論が存在すると考えられている。そのような新物理に対して、クォークやレプトンの種類(フレーバー)を変える遷移を含む素粒子反応を対象とするフレーバー物理は感度が高い。フレーバー物理の研究は様々な物理量を統合的に解析することが重要であるため、そのための解析ツールHEPfitの開発を進めた。近年、フレーバー物理の実験データと理論値の間に幾つかの不一致があることが報告されている。本研究では、それらの不一致が示唆する新物理模型について、HEPfitを用いて統合解析を進めた。その結果、それらの新物理模型の構築・検証に関して多くの知見が得られた。
現在世界各地でフレーバー物理の実験が進められており、また近い将来の稼働を目指して様々なフレーバー実験の準備が進められている。本研究の成果は、そのような豊富な実験データを包括的に解析するツールと手法を提供するものである。これは標準模型を越える新物理理論の解明に繋がり、我々を形作る物質の根源についての理解を一歩進めるものだと期待される。
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すべて 国際共同研究 (14件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 3件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 5件)
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