研究課題/領域番号 |
17K05458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 (2019) 国立天文台 (2017-2018) |
研究代表者 |
祖谷 元 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 研究員 (70386720)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 宇宙物理 / 重力波 / 状態方程式 / 原始中性子星 / 中性子星 |
研究成果の概要 |
超新星爆発からの重力波シグナルは重力波源として有力視されている。本研究では、特に数値シミュレーションの結果として示されている重力波シグナルの物理的背景を星震学的立場から探るべく、超新星爆発後に作られた原始中性子星からの重力波を摂動的なアプローチにより系統的に解析した。その結果、重力波の直接観測を通して原始中性子星の平均密度の時間進化を捉えることができることを示した。また、ブラックホールに潰れる場合には、ニュートリノと重力波の同時観測により原始中性子星の最大質量に関する情報も得られることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重い星の最期に起こる超新星爆発後に残される中性子星内部の密度は原子核密度よりずっと大きいため、地上実験からその物理的な特性を決めることは非常に困難である。そのため、このような高密度天体の観測を通して、逆に高密度領域での物理を垣間見ることができるわけである。本研究では重力波という物理量に着目し、超新星爆発後の高密度天体内部の情報を抜き出すことを目指した。これにより、原子核物理が提唱する高密度領域における物理に、天体観測から制限を与えることができるかもしれない。
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