研究課題/領域番号 |
17K05491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅰ
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
遠藤 彰 東京大学, 物性研究所, 助教 (20260515)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 量子ホール効果 / コプレーナ型導波路 / マイクロ波 / エッジ・マグネトプラズモン / 2次元電子系 / 熱起電力 / 1次元平面超格子 / 量子振動 / 2次元電子系 / マスクレス・フォトリソグラフィー / メゾスコピック系・局在 |
研究成果の概要 |
小型のコプレーナ型導波路(CPW)を微細加工技術を用いて作製し、ピエゾ素子に装着し半導体試料に接近させた上で面内の相対位置を変化させ、マイクロ波透過率を測定することにより、試料の伝導率の空間分布の測定を行った。ゲートにより2次元電子系試料端とCPWの相対位置を変化させる測定も行い、量子ホール領域でのエッジ・マグネトプラズモンの励起周波数および伝搬速度の試料端位置・閉じ込めポテンシャル形状依存性を明らかにした。熱起電力のランダウ量子化による量子振動、および1次元周期性を人工的に導入した平面超格子での整合性磁気振動の測定・解析から、磁場中2次元電子系の電子温度の空間分布を実験的に導出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
半導体試料、特に磁場中2次元電子系試料の伝導率や電子温度の空間分布を実験的に探る手法を開拓した。磁場、ランダウ量子化、量子ホールエッジ状態等、この系に固有の効果、および不純物、人工的に導入した周期的変調や閉じ込めポテンシャル等の外因性の効果で決まる伝導率・電子温度の空間分布を知ることは、これらの効果、試料自体の性質、さらには試料で起こる様々な物理現象の基礎的理解にとって重要である。また、将来的には半導体デバイスの動作・不具合の解析にも役立つことが期待される。
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