研究課題/領域番号 |
17K05495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅰ
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 孝寛 名古屋大学, シンクロトロン光研究センター, 准教授 (50370127)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 光物性 / トポロジカル物質 / 放射光 / 電子状態 / 光電子分光 / 吸収分光 / 角度分解光電子分光 / VUVSX放射光 |
研究成果の概要 |
本研究は、直線/円偏光マイクロフォーカスVUVSX放射光を活用して角度分解光電子分光 (ARPES) 測定および吸収分光 (XAS) 測定のあいちSRにおける実現と新規トポロジカル物質の探索を目的としてすすめてきた。前者については、ビーム不安定性の抑制が課題として残されており、あいちSRにおける偏光依存型VUVSX放射光イメージング分光システムについては、一定励起エネルギーのみでの利用に限定される状況にとどまっている。後者については、層状MAX相化合物V2AlCにおけるラシュバ的なスピン分裂を示すスピン偏極構造の存在や立方晶カイラル化合物NiSbSにおける特異な渦巻状電子状態の存在を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トポロジカル物質は新規スピントロニクスデバイス開発におけるキーマテリアルである。本研究における偏光依存型VUVSX放射光イメージング分光による新規トポロジカル物質の探索により、層状MAX相化合物や立方晶カイラル化合物においてトポロジカル物性に起因することが期待される電子状態が見いだされた。これらの結果は、グラフェン系では頭打ちとなっている機能特性に対して、新たな機能特性を加えたMXene原子層の創出やヘリカル構造に特有の全空間方向における反転対称性の破れにともなう新たなバルクトポロジカル状態の発見につながることが期待され、非常に重要な意義をもつ。
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