研究課題/領域番号 |
17K05499
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅰ
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
小谷 岳生 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (60283826)
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研究分担者 |
榊原 寛史 鳥取大学, 工学研究科, 助教 (20734354)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | フォノン / 誘電関数 / スピン波 / モデル化手法 / QSGW法 / 分極関数 / スピンゆらぎ / 短縮平面波基底 / 2次元磁性 / ESM法 / 第一原理計算 / 手法開発 / フォノン物性 / GW近似 / 電子格子相互作用 |
研究成果の概要 |
半導体の特性を決める重要因子である移動度などを第一原理計算をもとにして汎用的に行える手法を、現状の方法よりはるかに信頼性の高い方法に高めるのが当初予定であった。しかし研究を進展させていくと、当初予定の計算手法における問題点が発覚した。そこで研究後半では、この方法のために開発してきた計算高速化手法や高解像度計算法を転用し、スピンゆらぎ計算などの方法に活用する研究を推し進め一定の成果を得た。とくにスピンゆらぎ計算では原子レベルでの磁性応答のシミュレーションを高度化するための基礎物理量を得る計算が可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当初計画のとおりには進まなかった。しかしながら、計算フォノン計算とQSGW法を組み合せる際の問題点は明らかになり、将来的にこの方向での手法開発に再度チャレンジするときに役に立つ成果であると考えている。研究後半では、この際に開発した誘電関数計算の手法を転用して構築したスピンゆらぎ計算法や高速化したQSGW法、モデルハミルトニアン構成法を用いて成果を出した。とくに高解像度のスピンゆらぎ計算が可能となったがこれはマグノニクスの基礎をなすものであり将来性が期待される。またモデルハミルトニアン構成法はNi系超伝導体の理論解明に役立った。
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