研究課題/領域番号 |
17K05520
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
渡辺 忠孝 日本大学, 理工学部, 教授 (70409051)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | フラストレーション / ボンドランダムネス効果 / パイロクロア格子 / スピネル酸化物 / パイロクロア弗化物 / 超音波測定 / スピン分子状態 / スピンヤーンテラー効果 / スピネル型酸化物 / 擬ブルッカイト型酸化物 / スピネル型クロム酸化物 / スピネル型鉄酸化物 / リエントラントスピングラス / ラーベス型鉄化合物 / 混晶 / スピングラス / 強磁性 / 軌道縮退系ジグザグ鎖磁性体 / バナジウム酸化物 / 超音波 / 弾性異常 / パイロクロア格子磁性体 / パイロクロア型コバルト弗化物 / スピネル型バナジウム酸化物 / 磁性 / 物性実験 |
研究成果の概要 |
磁性体で生じるフラストレーションには、結晶格子の幾何学的制約により生じる幾何学的フラストレーションと異種の磁気相互作用の競合により生じるボンドフラストレーションがあるが、パイロクロア格子磁性体は典型的な幾何学的フラストレート磁性体として知られる。本研究課題では、パイロクロア格子磁性体であるスピネル酸化物ZnCr2O4やパイロクロア弗化物NaCaCo2F7などについて、元素置換効果の研究や超音波音速測定を行い、磁性へのボンドランダムネス効果を研究した。その結果、ボンドランダムネスの導入により幾何学的フラストレーションとボンドフラストレーションの競合が生じることを見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で行った研究は、幾何学的フラストレート磁性体にボンドランダムネスを導入することで幾何学的フラストレーションとボンドフラストレーションの競合が生じることを明らかにした。このような競合は、強い磁気揺らぎを生じさせる効果が期待できるため、幾何学的-ボンドフラストレーション競合系の磁性体においては多彩な新奇物性が発現することが期待される。本研究課題は、幾何学的-ボンドフラストレーション競合系というフラストレート磁性の新たな研究対象を提案するものである。
|