研究課題/領域番号 |
17K05524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 公益財団法人豊田理化学研究所 |
研究代表者 |
石政 勉 公益財団法人豊田理化学研究所, フェロー事業部門, フェロー (10135270)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 準結晶 / 価数揺動 / 量子臨界 / 希土類合金 / 近似結晶 / 新物質 / 正12角形準結晶 / 正20面体準結晶 / Yb合金 / 強相関系 / 金属物性 / 強相関電子系 / 結晶工学 |
研究成果の概要 |
準結晶は特別な長距離秩序(準周期性)を持つ物質群で,正20面体対称や12回対称など結晶とは異なる回折対称性を示す.このような構造特異性が生み出す物性を明らかにすることを目的として,物質探索を軸とした研究を行なった.理論的には高次元解析を用いて,Ybを含む新規正12角形準結晶の可能性を指摘した.また,実験的には準結晶における初めての超伝導(Zn-Mg-Al合金)とZn-Au合金において新規準結晶と近似結晶を発見した.さらに,関連結晶である近似結晶に関して,クラスター構造の違いを伴う相分離(Cu-Ga-Sc合金),同様な違いに起因するYbの電子状態の相違(Au-Ge-Yb合金)を発見した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歴史の区分として,しばしば石器時代,青銅時代,鉄器時代,シリコン時代などを用いますが,これらは全て”結晶の時代”と言うことができます.ところが最近,専門家の間では準結晶と呼ばれる物質群が注目されています.準結晶は,アルミニウム,銅,鉄など,金属の合金として形成しますが,結晶ともアモルファスとも異なる「特別の規則」に従って原子が並んでいるため,従来の金属材料とは異なる「未来材料になりうるような性質」を持っています.ここでは,新物質探索を軸として,そのような準結晶についての基礎研究を行いました.
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