研究課題/領域番号 |
17K05533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀田 知佐 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50372909)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 強相関 / 量子磁性 / 量子ダイナミクス / ネマティック / 有機導体 / 横磁場イジング模型 / 臨界性 / 動的臨界指数 / 緩和時間 / グラウバーダイナミクス / 量子状態 / 純粋度 / 熱的状態 / 混合性 / 磁化率 / 比熱 / ダイマー / 数値計算手法 / 四極子 / エントロピー / BEC / マグノン / 反強磁性体 / ジャロシンスキー守谷相互作用 / 磁性 / スピンネマティック / リング交換 / スピンクロスオーバ / 物性理論 / 量子スピン / エンタングルメント / 量子相 / 電子誘電性 |
研究成果の概要 |
2サイトが強く結合したダイマーを単位とする格子模型において、ダイマー内部自由度の存在が、ダイマー間の相関と物性にどのような影響を及ぼすのかを理論的に解明する研究を行った。具体的には(1) S=1/2のスピン系および S=1のスピン系のダイマーをユニットとした三角格子モデルにおける量子揺らぎの増大に伴うネマティック相の出現、(2) 三角格子上の横磁場イジングモデル(有機ダイマー系のモデル)の量子臨界的なダイナミクスの特徴的な振る舞い、および、(3)スピンクロスオーバ錯体の2つの状態(高スピン、低スピン)と弾性相互作用を導入したモデルにおけるエンタルピー効果による2段転移、を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Ba3MRu2O9や kappa-ET2Xでみられるスピン液体や誘電異常といった、学術的にも注目されている実験結果に対して、理論的な解釈を与えることができた。またこれまでほとんど有意なアプローチが知られていなかった、バルク系(サイズが大きな系)の量子多体ダイナミクスの計算手法をこれらの研究を通して新たに開発することができた。
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