研究課題/領域番号 |
17K05549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
竹内 宏光 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 講師 (10587760)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 物理学 / 物性物理学 / 低温物理学 / 超流動 / 自発的対称性の破れ / パーコレーション / 超低温・量子凝縮系 / 位相欠陥 / ボース・アインシュタイン凝縮 / 秩序化動力学 / フェルミオン超流体 / ジョセフソン不安定性 / 浸透理論 / 量子渦 / 動的安定性 / ドメイン形成 / 物性理論 / 量子流体 / 秩序化過程 |
研究成果の概要 |
温度を急冷したり外場を急に変化させることで引き起こされる,自発的対称性の破れ(SSB)を伴う相転移は,様々な長さスケールで起こる普遍的な物理現象として認識されている.その時間発展の研究分野は40年以上の長い歴史を持つが,単純な場合を除きその詳細は明らかになっていない.本研究では,実現する物質の中で最も多彩なSSBが起こる超流体に着目し,理論的な考察とコンピュータを利用した数値的な計算に基づいてSSBの非平衡時間発展の物理の解明に貢献した.初年度から積極的に推し進めた研究の国際化が良い形で影響し,計画当初に想定していたよりも高い研究成果を得ることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自発的対称性の破れ(SSB)は,リニアモーターカーなどの最先端技術に応用されている超伝導体や,宇宙初期に起こったとされる相転移の理解に至るまで,物理学の各分野で議論される長さスケールの全く異なる物理現象を結びつける普遍的な物理概念である.そのため,SSBに関する物理現象を新たに解明することは,科学技術の基礎をなす物理学分野全体の発展に結びつく.本研究ではSSBの時間発展について新たな事実を科学的に示すことで,このような発展に貢献している.
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