研究課題/領域番号 |
17K05556
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
寺嶋 太一 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, グループリーダー (40343834)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 鉄系超伝導体 / 量子振動 / フェルミ面 / ピーク効果 / 弾性抵抗 / ネマチック揺らぎ / ネマチック / elastoresistivity / 磁気トルク / QSGW法 / ディラック電子 / ベリー位相 / 超伝導材料 / 物性実験 / 強相関電子系 |
研究成果の概要 |
(1)鉄系超伝導体母物質CaFeAsF、鉄系超伝導体FeSのフェルミ面を量子振動測定により決定した。特に、前者においては量子振動の位相の解析により、理論的予言通りディラック電子が存在することを確証した。 (2)鉄系超伝導体Ba1-xKxFe2As2(X ~ 0.69, 0.76)の磁気トルク測定において、顕著なピーク効果とその近傍磁場における一次転移的振る舞いを観測した。 (3)Ba0.5K0.5Fe2As2、CaKFe4As4、KCa2Fe4As4F2のelastoresistance測定を行った。いずれにおいても低温でelastoresistanceの顕著な増大を観測した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2008年に東工大・細野教授らの報告した鉄系超伝導体は、銅酸化物超伝導体に次ぐ高い超伝導転移温度を持ち、実用化に期待が持たれている。一方で、より高い転移温度を実現するために、超伝導発現機構解明のための基礎研究も盛んに進められている。本研究では、金属の電子状態を理解するために最も基礎となるフェルミ面を、量子振動測定により決定すること。elastoresistanceと呼ばれる測定により電子状態の異方性を明らかにすること。線材応用にとって重要な磁束のピン止めに関連するピーク効果を調べることなどを実施して、鉄系超伝導体の基礎的理解を深めることに努めた。
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