研究課題/領域番号 |
17K05568
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数理物理・物性基礎
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
檜枝 光憲 東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (30372527)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 超流動 / 非線形効果 / KT転移 / ボーズ流体 / ヘリウム4 / 低次元 / TL液体 / ボーズ液体 / 低次元系 |
研究成果の概要 |
高周波振動子である水晶マイクロバランスを駆使し、広帯域周波数(20~500MHz)において種々の次元の強相関ヘリウム4に対して超流動応答(超流動密度、エネルギー散逸)測定を実施した。本研究により、主に次の結果が得られた。(1)マイクロ波帯において2次元超流動応答の測定に成功した。(2)多重極限(高周波、回転)における研究により、2次元超流動の回転効果が生じる臨界速度に周波数依存が存在することを明らかにした。(3)バルク液体ヘリウム4超流動の横ずれ音響インピーダンス研究を実施し、素励起(フォノン、ロトン)の有効粘性モデルと定性的に一致することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スーパークリーンなヘリウム量子流体は超流動の機械的応答研究ができるオンリーワン系であり強相関ボーズ流体に関する基礎研究の理想的なモデル系である。本研究成果により超流動ダイナミクスの断片が明らかにされ、また高周波を使った研究の新たな可能性を示した。これらの結果は強相関ボーズ系における普遍性を捉えたものと考えられ、他の強相関ボーズ系(超伝導体、磁性体、電子、冷却原子気体、結晶、液晶、クオーク)の研究においても大きな前進になるものと考える。
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