研究課題/領域番号 |
17K05577
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数理物理・物性基礎
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研究機関 | 摂南大学 (2021) 大阪大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
渡邉 陽介 摂南大学, 理工学部, 准教授 (30304033)
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研究分担者 |
土井 祐介 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (10403172)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | )非線形局在振動 / エネルギー局在 / 周期構造 / 離散系 / 非線形格子 / 非線形局在振動 |
研究成果の概要 |
非線形離散周期構造における、普遍的なエネルギー局在現象として認知されている非線形局在モード(ILM)の励起、伝播に関する実験研究をおこなった。研究代表者らは先行研究で、最もよく知られた非線形格子の一つであるFPU-β型の特性を模した連成振動子列(1次元系)および加振装置を自作し、この系におけるILMの励起およびその伝播の実証に成功している。本研究課題ではこの実験装置の2次元化のための検討と、系の高次元化が系を移動するILMに及ぼす影響についての考察をおこなった。研究では系の高次元化が(1次元系に)新たにオンサイト効果を付加することに相当すると考え、ILMの移動速度への影響を実験的に調べた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
周期系の高次元化がILMの存在やILMの伝播特性に対してどのような影響を与えるのかについては、ILM研究者らの中でも明確な答えが出されていない。FPU-β系はシンプルかつ非線形力学研究の世界では最もよく知られた数理モデルの一つであり、コンピュータの発展とともに世界中のたくさんの研究者達が方程式およびその解の挙動を調べ、これまでに膨大な量の研究結果が蓄積されている。系のシンプルさ故、実験データが得られれば、解析・数値計算結果との比較は極めて容易である。 本実験で得られるILMの精密な振動・伝播特性データは理論的研究と実験的研究の“橋渡し”として当研究分野に大きく貢献をすることができる。
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