研究課題/領域番号 |
17K05587
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数理物理・物性基礎
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
齊藤 圭司 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (90312983)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 熱輸送 / 熱機関 / 非平衡熱現象 / 非平衡統計物理学 / 熱緩和 / 非平衡熱力学 / 物性基礎論 |
研究成果の概要 |
熱的にゆらぐ微小系は、コロイド粒子を光学的にトラップした実験や、量子ドットを介した電子系など、様々な物理系に現れる。本研究者はこれらの現実的な系を意識して、熱機関として諸々の物理現象をとらえ、自然界が課す熱力学的な制限を研究した。一般的に時間の要素がない熱力学に、時間の要素を加えたという点が研究の大きな枠組みであり、熱力学的スピード限界の一般論、熱緩和現象における情報論的な制約、熱機関における幾何学量の導入などが主な成果である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、広い意味で熱の流れが存在する際の物理現象が示す一般的な性質を研究するものです。自然界に明確に存在する、できることとできないことの区別をより明確に定量的に行うことにより、熱、量子、情報などのキーワードがより強く結びついていることが本研究により明確になったことの意義は大きいと言える。研究全体として熱機関を意識していることから、発電などエネルギー問題を通して、社会との接点は広い意味で存在する。
|