研究課題/領域番号 |
17K05623
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
吉澤 和範 北海道大学, 理学研究院, 准教授 (70344463)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 地球内部構造 / 地震波 / 不均質性 / 異方性 / リソスフェア / アセノスフェア / 上部マントル / 表面波 / トモグラフィー / 微細不均質性 |
研究成果の概要 |
本研究ではリソスフェア-アセノスフェアの詳細な構造推定に向け,複数のアプローチでの研究を行った.まず,ラミナ状微細不均質性が中~長周期の表面波に与えるみかけの異方性の影響を,地震波動シミュレーション等を通じて検証し,微細不均質性の水平スケールや強さに応じて,レイリー波速度が低下し,鉛直異方性の推定に影響をすることを示した.また,ベイズ推定に基づく可変次元インバージョン法を開発し,マルチモード表面波と実体波レシーバ関数を同時に用いた上部マントル構造の推定を行った.特に豪州地域の観測点に応用し,リソスフェア内不連続面やリソスフェア-アセノスフェア境界,レーマン面等,複数の不連続面検出にも成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球表層における地震や火山活動の原動力となるプレートの進化やその運動を理解する上で,プレート内部やその下面であるリソスフェアーアセノスフェア境界に関する詳細な構造は極めて重要な情報となる.しかし,リソスフェア内部の微細不均質性や不連続面の空間分布とその成因,移動する大陸プレートの下面の状態などは未だ十分に明らかになっていない.ラミナ状不均質性が長周期の表面波伝播に与える影響は,トモグラフィーモデルの解釈の上で重要な情報であり,また,新たに開発した種々の地震波情報を統合したベイズ推定よる構造解析法は,上部マントルの高精度なイメージング研究の更なる発展の礎となる.
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