研究課題/領域番号 |
17K05626
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中島 淳一 東京工業大学, 理学院, 教授 (30361067)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 深発地震 / 脱水 / 相似地震 / 蛇紋岩化 / メカニズム解 / 相転移 / 脱水脆性化 |
研究成果の概要 |
日本列島周辺の太平洋スラブおよびフィリピン海スラブで発生している地震を解析対象とし,スラブ内地震の発生メカニズムを包括的に検討した.太平洋スラブ上面の地震クラスターについては震源決定,メカニズム解推定,九州のスラブ内地震についてはさらに応力テンソルインバージョインを行った.また,中部日本下の深発地震については,波形の相似性を利用したスペクトル解析により,応力降下量および地震波放射エネルギー効率を高精度で推定した.得られた結果は,スラブ内地震の発生位置および震源パラメータの多様性を示している.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般にスラブ内地震の震源は深いため,浅い地震に比べ被害が生じることは少ない.しかしながら,スラブ内地震でも1987年千葉県東方沖地震のように犠牲者がでる場合もあり,また高周波の揺れが励起されることで木造家屋への被害が生じることもある.本研究では発生メカニズムの理解が遅れているスラブ内地震に焦点を当て研究を行った.得られた結果は,スラブ内地震はこれまで考えられてきた以上に震源パラメータ(地震の特性)が多様であり,一律的な理解では限界があることを示している.大地震の発生が危惧されている首都直下などいくつかの領域においてさらに調査を進めることで,地震発生メカニズムの理解が進むと期待される.
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