研究課題/領域番号 |
17K05643
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
松本 晃治 国立天文台, RISE月惑星探査プロジェクト, 准教授 (30332167)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 月内部構造 / 月マントル組成 / 潮汐加熱 / マントル組成 |
研究成果の概要 |
月のマントルについて、組成と温度をパラメータとして密度と弾性率を計算する定式化を行い、仮定した温度範囲の下で、最新の測地観測データおよびアポロ走時データと調和的な月内部構造モデルをマルコフ連鎖モンテカルロ法によって構築した。その結果、マントルは化学的に少なくとも2層に分かれていることが示唆された。低速度・低粘性層の物質がチタンに富む玄武岩であるとすれば、この層を下部マントルより高温に維持する機構が必要であり、潮汐加熱がその候補となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内部構造は、月や惑星の起源・進化を考える上で非常に重要な情報であるが、身近な天体である月でさえ観測が限られており、内部構造の不確定性はまだ大きい。本研究では、月についてアポロ時代の月震データと最新の測地データに熱化学的制約を加えることにより、マントル部分の組成を含む月内部構造モデルを構築した。温度の仮定は残るものの、マントルの化学的な成層構造や月深部の潮汐加熱を示唆する結果が得られた。この手法は将来新たな観測データ得られた際の内部構造解析にも適用できると考えられる。
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