研究課題/領域番号 |
17K05660
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
永野 憲 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(海洋観測研究センター), 主任研究員 (40421888)
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研究分担者 |
長谷川 拓也 東北大学, 理学研究科, 客員研究者 (40466256)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 西部熱帯太平洋 / ENSO / 準10年規模変動 / 黒潮 / 鉛直流 / フィリピン海 / 季節変動 / 経年変動 / AGEM法 / LADCP / AGEM / 海洋科学 / 海洋物理・陸水学 |
研究成果の概要 |
気候変動に大きな役割を果たしていると考えられる黒潮続流域の表層水の経年から10年規模変動の起源がフィリピン東方沖にある.そこで,フィリピン東方海域における熱および物質の変動要因を明らかにするために,海洋の三次元構造とその時間変化を調べた.その結果,海洋の亜表層の変動を海面付近に伝えると考えられる鉛直流が常に上向きである海域を突き止めることができた.さらに,鉛直流の強さは,準10年規模変動を示し,ラニーニャ(エルニーニョ)に約1年遅れて強(弱)まることも分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
北太平洋中緯度域の大気と海洋は,約10年の時間スケールで変化している(準10年規模変動).この変動のメカニズムの解明のためには,亜熱帯循環の内部領域の中層に潜り込んだ準10年規模の水温変動のシグナルがどこで海面に出現するのかを把握することが鍵となる.本研究の成果は,中層の水温の準10年規模変動がフィリピン東方海域で海面に出現していることを示唆する結果であり,準10年規模変動発生のメカニズムの解明に導く発見である.
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