研究課題/領域番号 |
17K05661
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 九州大学 (2019-2022) 国立研究開発法人海洋研究開発機構 (2017-2018) |
研究代表者 |
望月 崇 九州大学, 理学研究院, 准教授 (00450776)
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研究分担者 |
森 正人 九州大学, 応用力学研究所, 助教 (00749179)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 気候モデリング / 十年規模変動 / 中長期変調 / 部分同化実験 / データ同化 / 地球温暖化 / 気候予測 / 熱帯低気圧 / 十年規模気候変動 / ペースメーカー実験 / 気候変動 |
研究成果の概要 |
大洋間結合の視点から西太平洋の大規模気候や熱帯低気圧活動の十年規模変動プロセスについて研究を実施した。数年から十年規模の変動に注目したとき、観測データの詳細な解析から、2000年代の熱帯太平洋に他年代とは異なる変動を見つけた。十年規模気候変動予測の予測スキルや、日本域での潜在的な豪雨頻度にも似たような年代変調が見られることもわかった。気候モデルの一部に観測データを融合するシミュレーションであるペースメーカー実験によって大洋間結合プロセスを検討したところ、熱帯大西洋及び北大西洋からの遠隔影響は、赤道太平洋の大規模気候の変調に大きく寄与することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱帯太平洋の気候、とりわけ西太平洋の大規模気候や熱帯低気圧活動は日本を含めて広く注目を集めてきた。一方、近年の気候モデル研究では、従来は個別の議論が盛んであった各大洋間の相互作用が注目を集めてきた。本研究は、数年から十年規模という独自の時間スケールに注目して2000年代に特異な変動を見つけるとともに、気候モデルに観測データを融合するペースメーカー実験により、大洋間結合のひとつとして熱帯大西洋および北大西洋からの影響を指摘した。この特異な変動は十年規模気候予測の予測スキルに年代差を生み出すことも示しており、気候変動物理そのものに加えて気候予測精度の観点からも意義深い。
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