研究課題/領域番号 |
17K05664
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
齋藤 冬樹 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(環境変動予測研究センター), 研究員 (60396942)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 氷床モデル / 氷床モデリング / 数値モデリング / 保存性輸送数値スキーム / 氷床 / 数値計算 |
研究成果の概要 |
氷床の時間発展を計算する氷床数値モデルでは、氷厚、温度、氷年代の時間発展を表す方程式が含まれ、それぞれ輸送方程式は移流拡散方程式として表現される。それぞれに高精度の数値スキームを実装し、従来の古典的な手法のモデルと比較することで数値表現に由来する結果の精度を明らかにした。特に RCIP 法を氷年代計算に適用することで、氷の年代に加えて副次的に年層厚の計算精度が飛躍的に向上した。この手法を用いることで、例えば氷床コア掘削地点の選定にこれまでにない精度で情報提供することが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、地球温暖化に対する氷床応答によって起こりうる将来の海水準上昇に、世界的な関心が集まっている。このことに関連して数値モデルを用いた氷床応答の定量的評価への要請も高い。また、気候システムのより深い理解のために過去の気候復元とその要因の研究が重要な課題である。氷床数値モデルで得られる氷床変動再現の高精度化、氷年代の高精度化はこのために有用な課題の一つである。本研究で開発改良した氷床モデルにより特に氷年代計算が飛躍的に向上し、古気候復元への重要な手法となった。
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