研究課題/領域番号 |
17K05678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
吉田 孝紀 信州大学, 学術研究院理学系, 教授 (00303446)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ヒマラヤ / ベンガルファン / 中新世 / 重鉱物 / ヒマラヤ山脈 / ガンジス川 / ブラマプートラ川 / モンスーン / 造山運動 / 深海扇状地 / 新第三紀 / 衝突山脈 / 化学風化 / IODP / 地質学 |
研究成果の概要 |
ベンガルファンは,ヒマラヤ山脈の形成を受けて誕生した深海扇状地である.この堆積物からボーリングコア試料を採取し,その中の重鉱物の組み合わせやその化学組成の時代変化を利用して,堆積物の供給源の解明を目指した. その結果,以下のことが明らかとなった.①約1700万年前においては,既にインド北部~北西部においてヒマラヤ山脈が成立し,1200万年前までに活発に砕屑物を生産していた.②約1200万年前では,ヒマラヤ山脈の前面にあたる低ヒマラヤ地域が隆起したが,その後の約900万年前には再び高ヒマラヤ地域が隆起して現在のヒマラヤ山脈のような山脈に変化した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒマラヤ山脈・チベット高原の形成は,アジア一帯に強いモンスーン気候の発達をもたらした.しかし,広いヒマラヤ山脈のどの地域がいつ隆起していたのか,を知る方法は非常に少ない.この研究ではベンガル深海扇状地のボーリングコアを利用し,ヒマラヤ山脈の具体的な隆起の時期や地域を明らかにした.結果として,約1700万年前までにインド北西部~北部まで,広域的にヒマラヤ山脈は形成されていたと考えられる.約1200万年前に,ヒマラヤ山脈前面のレッサーヒマラヤ地域が隆起し,その後,約900万年前から再度ヒマラヤ山脈の核心部である高ヒマラヤ地域が大規模に隆起し,現在の姿に至った.
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