研究課題/領域番号 |
17K05682
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地質学
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
長谷中 利昭 熊本大学, くまもと水循環・減災研究教育センター, 特任教授 (50202429)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 阿蘇カルデラ / カルデラ噴火 / マグマ供給系 / 噴火準備過程 / メルト包有物 / 阿蘇中央火口丘軽石 / 先阿蘇火山岩類 / 大峰火山 / Aso-A, B, C, D / マグマ溜り / 噴火の準備過程 / 珪長質マグマ |
研究成果の概要 |
阿蘇火山は次のカルデラ噴火の準備過程が進んでいるのか,という問題設定を行い,先カルデラ期(>27万年前),カルデラ形成期(27~9万年前),後カルデラ期(<9万年前)のマグマ組成,特にメルト包有物を調べた,後カルデラ期では小規模で均質な珪長質マグマ溜りの形成を中央火口丘軽石2,3,4において確認した.しかし最も新しい中央火口丘軽石1は不均質で,その後は(<4千年)玄武岩マグマ活動が主体で,珪長質マグマの痕跡は少ない.3活動期のマグマ組成範囲に大きな違いはないが,主要なマグマが安山岩-->デイサイト-->玄武岩(完新世)と変化する点がマグマ供給系発達の明瞭な変化を反映すると考えられる.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
阿蘇4のような巨大カルデラ噴火が起こる可能性を科学的に見積もることは,社会インフラの建設,維持,管理において重要である.メルト包有物はマグマ供給系の各所の組成,温度,圧力などの情報をもたらす.後カルデラ期では中央火口丘軽石2,3,4で小規模で均質な珪長質マグマを検出したが,4千年前以降では,珪長質マグマの存在はほとんど検出されておらず,喫緊の巨大カルデラ噴火の可能性は低いと考えられる.
|